ファーストクラスを世界一周航空券でお得に発券したお話

みなさんこんにちは。ひやまんです。

飛行機のファーストクラスといえば一生に一度は乗ってみたい乗り物の代表格かと思います。

搭乗前はチェックインから始まる素敵なサービス、優雅な航空会社ラウンジ、ウェルカムドリンクはドン・ペリニヨン、ハイブランドのアメニティに機内食とは思えないお食事、etc. と豪華絢爛極まれりな乗り物です。

こんな豪華な乗り物、みんな乗りたいはずですが問題はそのお値段。とても高い。乗り物に出す金額ではない。

例えば羽田ーニューヨークANA便の場合、往復で300万円近くかかります！

とまあ普通のお値段で購入すると庶民には手の届かないファーストクラス航空券ですが、実はマイルで発券できたり世界一周航空券で（比較的）安く購入できたりと頑張れば我々でも手が届いたりします。

というわけでこの度スターアライアンスの世界一周航空券でファーストクラスを発券しましたのでご紹介しようと思います。

思っていたよりもファーストクラス路線を設定している航空会社が少ない＆就航ルートを探すのが大変でした。

ファーストクラスを夢見る全ての人々の参考になれば幸いです。

前提条件
ANAはマイルでファーストクラスを発券できる
ANAマイル特典航空券でファーストクラス発券は競争率が高い
ファーストクラスを世界一周航空券で購入
まとめ

前提条件

ひやまんはANAでマイルを貯めるスターアライアンスユーザーです。

そのため以降の話は基本的にANAやスターアライアンス系列についてになりますが、JALが所属するワンワールドも似たようなサービスを提供しているのでJALユーザーにも参考になるかと思います。

ANAはマイルでファーストクラスを発券できる

ANAの国際線特典航空券の利用条件を確認するとしっかりとファーストクラスで発券できることが明記されています。

流石のファーストクラスなのでそれなりのANAマイルが必要になりますが、それでも特典航空券で発券できるのは意外ですよね。

単発で発券する場合は最低10万マイル程度必要（片道）

日本発の東南アジア路線（Zone4）でファーストクラスを利用できますが、ローシーズンだと片道105,000マイルで発券することができます。

この区間の場合ANA自体は東南アジアにファーストクラス路線を運行していないので、タイ航空のファーストクラスに乗ることになります。

ヨーロッパ方面だと距離があるので165,000マイルとより沢山のマイルが必要です。

約20万マイルあればファーストクラスで世界一周できる

ANAはスターアライアンスに加盟していますが、実はANAマイルでスターアライアンスの世界一周航空券を発券することも可能です。

必要マイル数は距離に応じて変動しますが、ファーストクラスの場合90,000マイルからスタートです。とはいえ正直90,000マイルでは世界一周は難しいです。

現実的にはできる限り多くのファーストクラス路線に乗って世界一周を楽しむルートを考えると最低でも全体の距離が2万マイル程度になるので20万マイルは見ておいたほうが良いですね。

東南アジアを往復できるマイル数で世界一周できるのでコチラの方がお得です。

ひやまん調べだとマイル発券の場合東京→バンコク→ロンドン→フランクフルト→NY→東京ルートが1番多くファーストクラスに乗れる

特典航空券には制限がある

ANAマイルでファーストクラスを発券する場合、提携航空会社のファーストクラスを発券することもあります。

その場合は以下の制限があります。ファーストクラスに関してはスイスエアとシンガポールエアが対象外になるので注意が必要です。

【ご参考】ANAマイルを沢山貯める方法

正直20万ANAマイルも貯めるのはかなりの苦行が必要かと思いますが、10万ANAマイル程度であれば割りと現実的に貯められたりします。

具体的にはクレジットカードのポイントで貯めます。多少時間はかかりますが年会費がかかったりポイ活に時間を取られたりポイントサイトを巡ったりなどはありません。

別記事でご紹介しておりますので、ご興味がありましたらご参照ください。

ANAマイル特典航空券でファーストクラス発券は競争率が高い

タイトルのとおりでして特典航空券でファーストクラス発券はメチャクチャ競争率が高いです。

1年先まで空席待ちなんてザラです。そもそもビジネスクラスですら取れません。

元々ファーストクラスの世界一周航空券を特典航空券で発券してもらおうとしていましたが、上記の通りで全く取れず。

ANAに特典発券で世界一周航空券の予定を電話で聞いたら1年先まで全然空いてなくて草も生えないわ。詳しく聞いたけどビジネスもファーストも枠が狭いしすぐ埋まるらしい。予想はしてたけど特典航空券の発券がここまで難しいとは・・・
頑張って旅程考えてただけに虚無感がすごい
— ひやまん@世界4周目計画中(🇹🇭🇪🇬🇬🇧🇬🇷🇩🇪🇺🇸) (@hiyaman_blog) August 21, 2023

ウェブで調べるとダイヤモンドメンバーだとあるいはという話も聞きますが、プラチナのひやまんでは全然歯が立ちませんでした。

というわけで泣く泣くスターアライアンスのサイトからお金を払って購入することに。

ダイヤモンドメンバーになってから再挑戦しようと思います。

ファーストクラスを世界一周航空券で購入

というわけでスターアライアンスの世界一周航空券を購入します。

世界一周航空券自体については下記の記事をご参照ください。ビジネスクラスで発券したときの記事ですが、基本は一緒です。

ファーストクラス路線の確認

まずはルート決めですが、そもそもファーストクラスを設定している路線が少ないのでそこから把握する必要があります。

2023年8月現在でひやまんが確認できたのは以下の路線です。意外に少ないです。

航空会社	路線	備考
ANA	東京ーニューヨーク
	東京ーサンフランシスコ
	東京ーロサンゼルス
	東京ーシカゴ
	東京ーホノルル
	東京ーロンドン	参考サイト
タイ航空	東京ーバンコク
	バンコクーロンドン
シンガポール航空	東京ーシンガポール
	シンガポールーオークランド
	シンガポールーフランクフルト
	シンガポールーロンドン
	シンガポールーメルボルン	他多数。参考サイト
スイスエアライン	チューリッヒーニューヨーク
ルフトハンザ	フランクフルトーニューヨーク
	ミュンヘンーニューヨーク	他にもある模様。

エアインディアにファーストクラス路線があるようでしたが、ルート作成時に選択できなかったので特に調べていません。

台湾のエバー航空などもファーストクラス路線があれば乗りたいなと思っていましたが、設定がありませんでした。

韓国のアシアナ航空もファーストクラス路線を廃止したようですね。

調べてみるとわかりますが、ビジネスクラスに比べると格段に設定されている路線が少ないので探す事自体が大変です。

ルート決め

あらかた調べたのでルート決めです。

今回は

なるべく多くの航空会社
なるべく長距離の路線

に乗るという観点で選定した結果、以下のルートになりました。ご参考まで。

東京ーシンガポール（シンガポール航空）
バンコクーヒースロー（タイ航空）
チューリッヒーニューヨーク（スイスエアライン）
ニューヨークー東京（ANA）

上記はファーストクラスのみで、地域間の移動にいくつかのビジネスクラス便が入っています。また、道中他の国によったりと結構フラフラする予定です。

ANAマイル発券では乗ることのできないシンガポール航空の便とスイスエアの便を入れられたのがポイント高いです。

仮に特典航空券で発券する場合は、東京ーシンガポールを東京ーバンコク（タイ航空）、チューリッヒーニューヨークをフランクフルトーニューヨーク（ルフトハンザ）辺りに変えるのが良いかと思われます。

頑張ればシンガポール→メルボルン便も乗れた？

シンガポール→メルボルン便については少し悩みましたが、ちょうど金額が上がる境目（29,000マイル）で、これ以上距離を長くすると金額が跳ね上がるのと、東京ーシンガポール間でシンガポール航空便に乗れるのでルートから外すことにしました。

何かの間違いで富豪になったら乗ろうと思います。

シンガポール航空は到着便でもチャンギのファーストクラスラウンジが使える

各航空会社のラウンジはファーストクラス利用の楽しみの一つですが、基本的には出発するときにしか使えません。

ところがチャンギ空港にあるシンガポール航空のファーストクラスラウンジはなんと到着便でも利用可能です。

正直なところタイ航空のロイヤルファーストクラスラウンジとどちらを使うか悩んでいましたが、到着便でもこのラウンジを使えるのでシンガポール航空便は東京発便を使用することにしました。

タイ航空のロイヤルファーストクラスラウンジではマッサージが1時間無料

バンコクにあるタイ航空のファーストクラスラウンジでは1時間の無料マッサージを受けることができます。

日本へ帰国する便で使っても良かったのですが、西廻りルートで行きたかったのでバンコクーヒースロー路線で利用することにしました。

タイ航空のファーストクラス便はアメニティがリモワのケースに入っているのも見逃せないポイントです。

スイス航空のファーストクラスラウンジにはホテルがついている？

仮眠室としてダブルベッド（！）付きの仮眠室が用意されているようです。しかもバスルームもついている。

2部屋しかないので使えるかは運次第ですが、ぜひとも使ってみたいと思いルフトハンザではなくスイスエアを選択しました。

そもそもルフトハンザはマイルで発見できますが、スイスエアはマイルでは発券できないので今回のように有償で航空券を購入する場合は優先度が上がりますね。

SWISS

発券・金額

というわけで発券しましたが、金額は約130万円でした。

昼飯食って帰ってきたら何故か買えるようになってたので買っちまった。全12フライトだったので頑張ればもうちょっとフライト増やせましたがファーストクラスに乗るのが主目的なのでそこは目をつぶろう。ちなみにファーストクラス路線は12フライト中4フライトです。対象路線が少ねえんだよなあ。 pic.twitter.com/pIpF2YpgQy
— ひやまん@世界4周目計画中(🇹🇭🇪🇬🇬🇧🇬🇷🇩🇪🇺🇸) (@hiyaman_blog) August 23, 2023

冒頭で紹介した通りで東京ーNY往復ファーストクラスで300万円程度かかるので、正直片道だけで元がとれてしまいます。

他の路線の費用も考えると割引額は200万円程度にはなりそうですね。

130万円自体はとても高額な出費ではありますが、本来の費用を考えるとかなり割安になっていることがわかるかと思います。

1発130万円は高いけど、各Fクラス路線往復でHND-SIN100万円、BKK-LHR120万円、ZRH-JFK160万円、JFK-HND150万円程度なのでざっくり半分でもFクラスだけで260万円、そこにヨーロッパ内の（ナンチャッテではあるが）ビジネスクラスが付いてくるわけなので全体だと150~200万円くらいの割引だろうか。異常。
— ひやまん@世界4周目計画中(🇹🇭🇪🇬🇬🇧🇬🇷🇩🇪🇺🇸) (@hiyaman_blog) August 23, 2023